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季節が待ち遠しくなる草履。
毎回、今 履きたい雰囲気で、目一杯の好きを詰め込んで、
職人さんの技術をお披露目し、繋ぐモノを目指して、作ってもらっています。
今年もようよう見て頂けるよう整いました。



たん、ぽぽーん♪
と鼓を打つような軽やかさ、鼓草(つづみくさ)は春先から可愛らしく野に道ばたに咲き始めるタンポポのこと。
春先に真っ先に元気に咲き始めるタンポポやミモザは、私にとって、冬の縮こまった心と体を後押しして、「春だよー」告げてくれる花達です。
黄色は、有彩色の中で一番明るく、見ているだけで楽しませてくれる色かと。
この「季節が待ち遠しくなる草履」シリーズでも、真っ先に作ったのがそんな黄色を軸としたお草履でした。
最初でしたので、コダワリを詰めすぎて、限定5足というミニマムな展開となり、
でも、とっても好評を頂き、自分のモノも確保出来ずに、皆、お嫁に出しました。
嬉しいことです。
そんなわけで、今年の始まりはやっぱりミモザやタンポポのような軽やかになれる草履を作りたいな、と。



大地の色、木の色、空の色、葉の色、花の色。
そんな野原の色をクラシカルな色合いで市松に組みました。
オトナの可愛さを存分に。
鼻緒の色は若竹色に近い、微妙な青混じりの緑。
写真というフレームの中には収まりきらない、微妙な色合いですので、
見るディスプレイによって微妙に色が異なるようです。

そんな鼻緒に…



吉祥アイテムである「粒々」を 施してみました。
寄せ集まることは、小さな思いも大きく一緒に育っていくキッカケの年です。

寄せ集まって、美しさを作る。

昔はビーズ刺繍などビーズが施された鼻緒もありましたが、めっきり無くなりました。
ビーズは、鼻緒が出来上がってから施します。
なぜなら、ビーズが先に付いていると鼻緒が縫えない、ひっくり返しが出来ないから。
なので、かかる手間と失敗が許されない最後の緊張感。



「デコってる」ともいわれますが、今、目新しく映ることも、ほとんど昔からやられていること。
手間のかかりようで暫し廃れたりしても、やっぱり戻ってきたり。

こんなモノあると、いいねっ。

も、歴史は繰り返すんですねぇ。
昔の佳きものをブラッシュアップして、またお目見得。

草履単体で見ていると、今までにない鼻緒を派手というか主張が強いようにも見えますが、
履くと足元をキラリと飾るほど。
裾からチラリと見える煌めきをご一緒に楽しんで下さい。



オトナの可愛い、オトナに可愛い粒ら(つぶら) 。

小さなビーズ、アンティークやビンテージのガラスビーズ、天然石やスワロフスキー、スパンコールなどをトルコの伝統的手仕事オヤ編みを基本に、オリジナルの編み方で粒らビーズ(つぶらビーズ)に編み仕上げました。

祖母が残してくれた本当にちっちゃな戦前のガラスビーズなども詰め込んで、
最後まで着物姿が本当に「可愛いなぁ」という部分がいつもあった祖母を思い浮かべながら、粒々を編み寄せました。

「鼓草」のお草履には、今回はこの粒らビーズで作った羽織紐にもなる 鼻緒留め がついています。
(「瑠璃」のお草履には、瑠璃色の市松リボンの 鼻緒留め になります。詳細は、本頁 をご覧ください。)




もう一足は、これも作りたかった素材のひとつ。
去年からの「なかなか手に取る機会が少ない素材シリーズ」畳表、真綿草履に続き、
今回は、地球上で強靭で最も美しいとも言われる生物からの贈り物、ホースヘア です。



隆々と風にたなびく馬の尾毛。
馬の尾は70cmほどまで伸び、絶えず生え変わります。
その生え変わる為に落ちたしなやかで強く美しいこの尾を横糸に用いて織られたものが、ホースヘアと言われます。
織り生地になったものは、サラリとした素材感でよく夏向きに紹介されますが、もちろん年中使える素材です。
織るのも職人の手技が活きるもので、もちろんピンからキリの高級素材の一つになっています。



そして、この素材を守り引き立てる為に、リング仕立てというカタチで作りました。
ひと昔前の草履にはよく見られたこの仕立て方も、出来る職人さんが減っています。
上から見ると、側の部分が足を乗せる天の部分をグルリと囲むカタチ。
草履の変わり仕立ての中でも、素材と色の合わせ方で雰囲気が違い、ポップにもクールにも出来るなぁと思い、気になっていたタイプでした。



今回は、長く大切に「いい女」気分になりたい時に履きたい、をイメージして仕上げました。
夏の爽やかさと、冬のノーブルなクリスマスの雰囲気。
瑠璃=太古のガラス がイメージの元になっています。



毎回、野庵・コトホギ屋・落雁と季節の会が繰り広げるイベント「一欅庵 和の暮らし展」をお披露目の機会としてそれに会わせて作っていますが、今年2016年のテーマは「御伽草子の玉手箱」。
有名な昔話の他にも、その土地土地に伝わる伝承の昔話がたくさんあります。
そんなお話をまとめた本が昭和28年に刊行されているのですが、
春夏は、神奈川は江ノ島に伝わる「瑠璃のかんざし」という不思議で可愛らしいお話を取り上げてました。
海辺の竜宮城への趣きと小さな七福神が登場し、その中でも弁天さまの瑠璃のかんざしとおじいさんのお話。
和の暮らしのモチーフになりそうな言葉の数々が、各作家の中で膨らまされて、新しい作品へ繋がっていっています。

「瑠璃」と聞いて真っ先に正倉院御物の「瑠璃杯」を想った私。
20年ほど前に実物を見た 遥か海を渡ってきた当時最高の技術のグラスは、魅惑溢れ、可愛らしくも気品ある姿。
今回はその雰囲気を草履に寄せ、太古の技術と今の職人の技術を重ね合わせました。

本来ならば「売り続ける」ことを考えると、来年ひょっとしたらもう作れないかもしれない、値段が上がり過ぎるかもしれない、というものは避けるべきかもしれません。
でも、そこを考えちゃうと普通のメーカーさんなどになってしまうかな、と。

「草履」という限られた小さな惑星にも「こんな技術がまだまだある」ということを知り、
個々には名前が上がってこない職人さんの技、日本のモノづくりを残し、作ってもらうことが、
少しでも次へ繋がっていく小さなチカラになればいいなぁと思いながら、今年も作りました。

お気に召して下さる方がいらっしゃると、今年も嬉しいです。

2016年 水無月 6日
彩詠
 

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